東大寺総合文化センター

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お知らせ

特集展示 戒壇院

令和3年5月12日(水) 〜 6月30日(水)

 仏教において戒を授かる儀式を行う場所を戒壇といいます。天平勝宝6年(754)に唐から来日した鑑真和上によって受戒の厳格な儀式が伝えられ、日本で初めて常設の戒壇が東大寺に作られました。その場所が大仏殿の西に位置する戒壇院です。その後、戒壇院は三度火災にあいますが、そのたびに復興されました。
 今回は修理が完了した「東大寺戒壇院指図」(重要文化財)を特別公開するほか、中世の戒壇院で行われた仏事を記録した「東大寺戒壇院年中行事」を展示いたします。

                  特集展示 展示一覧

・重要文化財 東大寺戒壇院指図 (とうだいじ かいだんいん さしず) 1鋪
  紙本墨書 室町時代(15世紀)

 戒壇院は天平勝宝7歳(755)に鑑真和上を迎えて建立され、授戒伝律の道場として栄えた。治承4年(1180)、文安3年(1446)、永禄10年(1567)の三度焼失するが、本図は文安3年の焼失後に再建のために作成されたものと考えられる。修理後初公開。


・東大寺戒壇院年中行事(とうだいじ かいだんいん ねんちゅうぎょうじ) 1帖
  紙本墨書 室町時代(15世紀)

 中世に東大寺戒壇院でおこなわれていた忌日法要などの仏事の記録。南山大師や大智律師といった律宗の中国祖師をはじめ、鑑真和上や歴代の戒壇院長老などに加えて、華厳第3祖賢首大師(香象大師)法蔵や弘法大師空海の忌日法要も記されており、兼学の東大寺ならではの特徴がみられる。


・重要文化財
 探玄記洞幽鈔(たんげんき どうゆうしょう) 第46巻 1巻 (東大寺凝然撰述章疏類自筆本のうち)
  紙本墨書 鎌倉時代・徳治2年(1307)

 華厳第3祖賢首大師法蔵の「華厳経探玄記」の注釈書。凝然の著作で全120巻。延慶2年(1309)12月大晦日の完成まで6年の歳月を要した。本書は華厳教学史上重要な書で、新羅の玄隆(げんりゅう)、澄観(ちょうかん)などの諸説を批判して凝然の自説を著述する。

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