東大寺総合文化センター

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お知らせ

特集展示 二月堂修二会

令和3年2月4日(木)〜 3月21日(日)


 3月1日から14日間、二月堂で修二会がおこなわれます。この法会は、二月堂の本尊・十一面観音に日常の罪を懺悔し、天下奉安、五穀豊穣などを祈るものです。旧暦2月に行った法会のため「修二会」といい、本尊に供える水(香水 こうずい)を汲む独特な作法から「お水取り」とも呼ばれます。天平勝宝4年(752)に創始されてから一度の中断もなく、修二会は「不退行法」(ふたいの ぎょうぼう)として毎年続けられてきました。修二会の時期にあわせて、この法会に関する寺宝を展示いたします。


                    特集展示 展示一覧

・重要文化財 香水杓   2枝
   銅製   鎌倉時代・寛元5年(1247)、文永4年(1267)
 二月堂の修二会中に使われる銅製の杓。独特な形状で、香水を分け与える際に用いる。刻銘があり、鎌倉時代の製作とわかる。


・重要文化財
 紺紙銀字華厳経   1巻
   紺紙銀泥   奈良時代(8世紀)
 紺色の染紙に銀泥で経文や界線が書かれた、東晋の仏陀跋陀羅訳の華厳経。寛文7年(1667)、二月堂炎上の際、堂内にあり、後に灰の中より取り出された。端部に焼痕がみられ、二月堂焼経と呼ばれる。


・重要文化財(二月堂修二会記録文書のうち)
 二月堂声明・二月堂声明集
   紙本墨書 江戸時代 嘉永3年(1850)   1冊 (二月堂声明)
   紙本墨書 明治時代・明治15年(1882)  1冊 (二月堂声明集)
 修二会では仏を讃える詩句などに独特の節をつけて唱える。展示は「宝号」と呼ばれる箇所で、二月堂本尊の十一面観音の名号「南無観自在菩薩」が書かれており、「南無観自在」、「南無観」と徐々に短縮し、節を変えながら繰り返し唱える。詩句の横には博士と呼ばれる節を表す符号や点が付され、近代以前には所属するグループによって節に違いがあったことが両者からわかる。


・重要文化財(二月堂修二会記録文書のうち)
 二月堂修中練行衆日記   1冊
   紙本墨書   大正時代・大正9年(1920)
 現在も書き継がれる修二会練行衆(籠僧)による参籠日記。大正九年は流行していた悪性感冒(スペイン風邪)がさらに拡大しており、東大寺内でも多くの者が罹ったために七十歳の恵玉が参籠している。若年者が罹り衰弱する一方で、恵玉師は元気であったと記されている。


・二月堂縁起 下巻   1巻
   紙本著色   室町時代 (16世紀) 
 修二会が行われる二月堂の縁起を説いた絵巻。本品は上下2巻のうち下巻。第2段の過去帳の読み落としを責めた「青衣女人」の話、第3段の興福寺の僧が春日社を参詣した時に春日大明神は不在で、2月1日からは東大寺に行っているとのお告げがあり、二月堂を参詣したところ神名帳の中に春日明神が読み上げられた霊験譚の部分を展示。


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