東大寺総合文化センター

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お知らせ

特集展示 二月堂修二会 【追記あり】(2020年2月27日)

令和2年2月4日(火)〜 3月22日(日)


 3月1日から14日間、二月堂で修二会がおこなわれます。この法会は、二月堂の本尊・十一面観音に日常の罪を懺悔し、天下奉安、五穀豊穣などを祈るものです。旧暦2月に行った法会のため「修二会」といい、本尊に供える水(香水 こうずい)を汲む独特な作法から「お水取り」とも呼ばれます。天平勝宝4年(752)に創始されてから一度の中断もなく、修二会は「不退行法」(ふたいの ぎょうぼう)として毎年続けられてきました。本年は再建された二月堂で修二会が行われてから350年目に当たりますので、再建に使われた図面や当時の日記を展示いたします。


                    特集展示 展示一覧

・重要文化財 香水杓   2枝   銅製   鎌倉時代・寛元五年(一二四七)、文永四年(一二六七)
 二月堂の修二会中に使われる銅製の杓。独特な形状で、香水を分け与える際に用いる。刻銘があり、鎌倉時代の製作とわかる。


・二月堂再建地割図    2鋪   紙本墨描 江戸時代・寛文7年(1667)

 寛文7年(1667)に焼失した二月堂の再建に使用された設計図。梁行図は建物西側(舞台側)から見た断面図で、書き込まれた数値は現在の二月堂とほぼ同じである。一方、桁行図は建物北側から見た断面図で、建物内部に作られた本尊の厨子も描かれている。


・重要文化財 二月堂修中練行衆日記  第七 (二月堂修二会記録文書のうち) 1冊
   紙本墨書   室町時代・明徳3年〜応永18年(1392〜1411)

 現在も書き継がれる修二会練行衆(籠僧)による参籠日記。第七の明徳三年(一三九二)条には、室町幕府三代将軍・足利義満が前年九月に二月堂を訪れたことが記録されている。義満は修二会で使用する「尾切」銘と「小鷹」銘の法螺貝(ほらがい)の音を楽しんだとある。


・重要文化財 二月堂修中練行衆日記  第二十一 (二月堂修二会記録文書のうち) 1冊
   紙本墨書   江戸時代・寛文10年〜延宝9年(1670〜1681)

 寛文7年(1667)の2月14日未明に二月堂は焼失したが、江戸幕府からの特別な援助もあり約2年間で再建された。寛文10年(1670)からは再建がなった二月堂で行われた。この年の日記には、二月堂が焼失前と同様に再建されたことや、再建に携わった奈良奉行のほか、大工の名前が記されている。


・二月堂縁起 下巻    1巻   紙本著色   室町時代 (16世紀) 

 修二会が行われる二月堂の縁起を説いた絵巻の断簡。本品は上下二巻のうち下巻にあたる。上下にみられる焼痕は、寛文7年(1667)の二月堂火災のときに堂内にあったことを物語る。青い衣の女性が描かれた場面があり、過去帳の読み落としを責めた「青衣女人」の逸話を描いている。


・二月堂神名帳    1巻   紙本墨書   江戸時代(17〜18世紀)

 神名帳は日本の神々の名を記したもの。大和国の神や近隣の神から順に記載されている。修二会では毎日、初夜の法要の際に独特の節で神名帳を読み上げ、道場(法会の場)の守護と法会の成満を願って二月堂に神々を勧請する。


〈ミュージアム割引チケットのご案内〉

 特集展示二月堂修二会の開催期間中(令和2年2月4日(火)〜 3月22日(日))に限り、奈良国立博物館の入館券(特別陳列「お水取り」及び特別展「毘沙門天−北方鎮護のカミ−」)の半券をお持ちの方は、当ミュージアムを団体料金でご覧いただけます。
 また、当ミュージアムの入館券(セット券を含む)の半券をお持ちいただくと、奈良国立博物館特別陳列「お水取り」が団体料金でご覧になれます。

【追記】(2020年2月27日)
 新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、2月27日(木)〜3月15日(金)まで奈良国立博物館は臨時休館となりました。
 奈良国立博物館が臨時休館の期間であっても、上記した通り、奈良国立博物館の入館券(特別陳列「お水取り」及び特別展「毘沙門天−北方鎮護のカミ−」)の半券をご提示いただくと団体料金で入館いただけます。

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