東大寺総合文化センター

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特集展示 戒壇院

令和元年5月29日(水)〜 7月2日(火)

 仏教において戒を授かる儀式を行う場所を戒壇といいます。天平勝宝6年(754)に唐から来日した鑑真和上によって厳格な受戒の儀式が伝えられ、日本で初めて常設の戒壇が東大寺に作られました。大仏殿の西に位置する戒壇院がその場所です。
 その後、戒壇院は三度も火災にあいましたが、そのたびに復興されました。今回は戒壇院に伝わってきた寺宝をとおして、鎌倉時代の戒壇院について紹介します。



                   特集展示 展示一覧

・円照上人像  1幅  絹本著色 鎌倉時代(13世紀)

 鎌倉時代に戒壇院を復興した円照上人(1221〜77)の肖像画。構図は奈良における律宗の祖師像の形式にならったもので、画面上部の画讃は高弟・凝然(ぎょうねん)の筆といわれる。

・重要文化財 円照上人行状 巻中  1巻  紙本墨書 正安4年(1302)

 戒壇院を再興した学僧円照上人(1221〜77)の伝記。この伝記は正安4年(1302)に高弟凝然によって編纂された自筆本が伝わる。その内容には、鎌倉時代の南都仏教史の考察に役立つ情報も含まれる。

・重要文化財 梵網経古迹記 巻下(東大寺聖教のうち)  1帖  紙本墨摺 鎌倉時代(14世紀)

 新羅の太賢(たいげん)が「梵網経」上・下巻について先学たちの註釈をまとめ、それに自身の理解も記したもの。鎌倉時代には「梵網経」を理解する上で盛んに出版された。円照上人も戒壇院で本書を講義していたことが「円照上人行状」にみられる。

 重要文化財 四分律刪繁補闕行事鈔 巻上之三(東大寺聖教のうち) 1帖  紙本墨摺 建長四年(一二五二)

律宗祖師、唐の道宣(どうせん)の撰述による書。「四分律」を基本に出家者集団における個人規制のあり方と集団的行事での作法を明らかにし、実践時における統一的な規範を示したもの。

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