東大寺総合文化センター

文字サイズ

お知らせ

特集展示 二月堂修二会

平成31年2月7日(木) 〜 3月15日(金)

 3月1日から14日間、二月堂で修二会がおこなわれます。この法会は、二月堂の本尊・十一面観音に日常の罪を懺悔し、天下奉安、五穀豊穣などを祈るものです。旧暦二月に行った法会のため「修二会」といい、本尊に供える水(香水 こうずい)を汲む独特な作法から「お水取り」とも呼ばれます。天平勝宝四年(七五二)に創始されてから一度の中断もなく、修二会は「不退行法」(ふたいの ぎょうぼう)として毎年続けられてきました。今回は、この法会を描いた絵巻などを展示します。


                    特集展示 展示一覧

・重要文化財 香水杓   2枝   銅製   鎌倉時代・寛元五年(一二四七)、文永四年(一二六七)
 二月堂の修二会中に使われる銅製の杓。独特な形状で、香水を分け与える際に用いる。刻銘があり、鎌倉時代の製作とわかる。


・二月堂再建地割図    2鋪   紙本墨描 江戸時代・寛文7年(1667)

 寛文7年(1667)に焼失した二月堂の再建に使用された設計図。梁行図は建物西側(舞台側)から見た断面図で、書き込まれた数値は現在の二月堂とほぼ同じである。一方、桁行図は建物北側から見た断面図で、建物内部に作られた本尊の厨子も描かれている。


・二月堂縁起 下巻    1巻   紙本著色   室町時代 (16世紀) 

  修二会が行われる二月堂の縁起を説いた絵巻の断簡。本品は上下二巻のうち下巻にあたる。上下にみられる焼痕は、寛文七年(1667)の二月堂火災のときに堂内にあったことを物語る。青い衣の女性が描かれた場面があり、過去帳の読み落としを責めた「青衣女人」の逸話を描いている。


・二月堂神名帳    1巻   紙本墨書   江戸時代(17〜18世紀)

 神名帳は日本の神々の名を記したもの。大和国の神や近隣の神から順に記載されている。修二会では毎日、初夜の法要の際に独特の節で神名帳を読み上げ、道場(法会の場)の守護と法会の成満を願って二月堂に神々を勧請する。


・重要文化財 二月堂修中練行衆日記  第十六 (二月堂修二会記録文書のうち) 1冊
   紙本墨書   室町時代・弘治2年 〜 天正5年(1556 〜 1577)

 現在も書き継がれる修二会練行衆(籠僧)による参籠日記。永禄11年(1568)の日記には、前年の戦乱によって東大寺の主要な建物は消失したが、人々の協力と練行衆各自の努力によって、800年続く行法を断絶することなく、完遂できた喜びが記されている。


・重要文化財 二月堂修中練行衆日記  第二十一 (二月堂修二会記録文書のうち) 1冊
   紙本墨書   江戸時代・寛文10年〜延宝9年(1670〜1681)

 延宝六年(1678)の日記には寛文七年(1667)の二月堂炎上の際に堂内で焼け残った聖武天皇宸筆(しんぴつ)と伝えられていた華厳経を修理して蔵へ納めたことが記されている。この経は後に「二月堂焼経」の名で知られるようになる紺紙銀字華厳経のことである。


PAGE TOP