東大寺総合文化センター

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特集展示 良弁僧正

平成30年11月21日(水)〜 12月25日(火)

 聖武天皇や行基菩薩らとともに東大寺の創建に力を尽くされ、初代別当となった良弁僧正の忌日に当たる12月16日のみ、法華堂の堂内北側に安置された執金剛神像(国宝・奈良時代)や、開山堂の良弁僧正像(国宝・平安時代)が特別開扉されます。
 この時期に合わせて、良弁僧正の生涯の伝説と念持仏である執金剛神の霊験を描いた執金剛神縁起絵巻をはじめ、僧正に関わる寺宝を展示いたします。

                 特集展示 展示一覧

・良弁僧正像  絹本著色  江戸時代(18〜19世紀)
 東大寺の初代別当をつとめた良弁僧正(689―773)の肖像画。象をかたどった意匠の如意を手にすることや袈裟などの着衣の色彩から、開山堂に安置される良弁僧正の肖像彫刻(国宝・平安時代)の姿を写したとみられる。

・執金剛神縁起絵巻  紙本著色  室町時代(15世紀)
 東大寺の創建に功績をなした良弁僧正の伝記とその念持仏である法華堂の執金剛神像の霊験(れいげん)の数々を描いた絵巻。上・中・下の3巻13段で構成される。延徳3年(1491)に宮中に運ばれ、後土御門天皇が御覧になった絵巻にあたると考えられている。
 上巻第2段(良弁が赤子の時に鷲にさらわれる話)と下巻第3段(平将門を征罰する話)を展示。

・三国仏法伝通縁起 巻中 紙本墨摺  室町時代・応永6年(1399)  
 インド・中国・日本における仏教諸宗の始まりや広がりを概説したもの。応長元年(1311)に東大寺戒壇院凝然によって書かれ、3巻から成る。本帖は応永6年(1399)に戒壇院惣深が開版(出版)したものである。
 巻中は日本に関わる内容で、良弁僧正の記事がある。


・顕無辺仏土功徳経  紙本墨書 奈良時代(8世紀)
 唐の玄奘三蔵による『大方広仏華厳経』寿命品(寿量品)の異訳。現実世界の時間と仏国土の時間を比較してその悠久を説いている。巻尾に別筆で「良弁僧正」とあり、良弁発願経の1巻と考えられる。


・大方広仏華厳経 巻第60  紙本金字 高麗時代・至正8年(1348)
 高麗国の忠穆王(ちゅうもくおう)の至正8年(1348)に高麗の貴族であった奇轍(キ・チョル)を願主とする白い紙に金字で写経された『華厳経』のうちの1巻。中世以降、東大寺では良弁僧正が所持していたものとして伝来している。


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