東大寺総合文化センター

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お知らせ

特集展示 二月堂修二会

平成30年2月2日(金) 〜 3月15日(木)

 3月1日から14日間、二月堂で修二会がおこなわれます。この法会は、二月堂の本尊・十一面観音に日常の罪を懺悔(さんげ)し、天下奉安、五穀豊穣(ごこく ほうじょう)などを祈るものです。旧暦二月に行った法会のため「修二会」といい、本尊に供える水(香水 こうずい)を汲む独特な作法から「お水取り」とも呼ばれます。天平勝宝四年(七五二)に創始されてから一度の中断もなく、修二会は「不退行法」(ふたいの ぎょうぼう)として毎年続けられてきました。今回は、この法会を描いた絵巻などを展示します。


                    特集展示 展示一覧

・重要文化財 香水杓   2枝   銅製   鎌倉時代・寛元五年(一二四七)、文永四年(一二六七)
 二月堂の修二会中に使われる銅製の杓。独特な形状で、香水を分け与える際に用いる。刻銘があり、鎌倉時代の製作とわかる。


・二月堂縁起 上巻    1巻   紙本著色   室町時代・天文十四年(一五四五) 

 修二会(しゅにえ)が行われる二月堂の縁起(えんぎ)を記した絵巻。上巻では、二月堂の創建と十一面観音に日常の罪を懺悔する修二会に関する話が記される。後奈良天皇と尊鎮(そんちん)法親王がそれぞれ三段ずつ詞書(ことばがき)を書写し、絵は亮順が描いたといわれる。


・重要文化財 二月堂修中練行衆日記  第十六 (二月堂修二会記録文書のうち) 1冊
   紙本墨書   室町時代・弘治2年 〜 天正5年(1556 〜 1577)

 現在も書き継がれる修二会練行衆(籠僧)による参籠日記。永禄11年(1568)の日記には、前年の戦乱によって東大寺の主要な建物は消失したが、人々の協力と練行衆各自の努力によって、800年続く行法を断絶することなく、完遂できた喜びが記されている。


・東大寺年中行事記(元文三年) 1冊   紙本墨書   江戸時代 元文三年(1738)
 
 東大寺の実務代表者の日記。別当(東大寺の代表者)から、修二会に使う松明は直径約21〜24cm、長さ約5.4mまでとすることを申し渡されたことが記される。大きい松明は火の勢いが強く、二月堂の建物を傷めるために規制されたと思われる。

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