東大寺総合文化センター

文字サイズ

お知らせ

特集展示 円照上人と戒壇院

平成29年5月24日(水)〜 6月27日(火)

 円照(えんしょう)上人(1221〜1277)は戒壇院中興の祖といわれる学僧です。奈良時代に建立された戒壇院は、治承4年(1180)12月の兵火で全焼しました。建久8年(1197)に重源上人によって戒壇堂が再建されますが、その後の戒壇院の復興に尽力した人物のひとりが円照上人です。
 今日まで伝わった上人の姿を描いた祖師像や、高弟の凝然が記した上人の伝記などを紹介いたします。


                  特集展示 展示一覧

・円照上人像  1幅  絹本著色 鎌倉時代(13世紀)

円照上人の姿を描いた祖師像。
南都律宗祖師像の形式に倣ったもので、画讃は高弟である凝然(ぎょうねん)の筆といわれる。


・重要文化財 円照上人行状 巻中  1巻  紙本墨書 正安四年(一三〇二)

鎌倉中期の学僧円照上人(1221〜1277)の伝記。弟子・凝然(ぎょうねん)によって記され、全3巻からなる。巻中では、上人自ら新羅の太賢(たいげん)の「梵網経古迹記」や元曉(がんぎょう)の「菩薩戒本地犯要記」などの講義をしたことが記される。


・重要文化財 梵網経古迹記 巻下(東大寺聖教のうち)  1帖  紙本墨摺 鎌倉時代(十四世紀)

新羅の太賢(たいげん)が「梵網経」上・下巻について先学たちの註釈をまとめ、それに自身の理解も記したもの。鎌倉時代には「梵網経」を理解する上で盛んに出版された。円照上人も戒壇院で本書を講義していたことが「円照上人行状」に記されている。


・重要文化財 三国仏法伝通縁起 巻下(東大寺聖教のうち)  1冊  紙本墨摺 応永六年(一三九九)

応長元年(1311)に凝然(ぎょうねん)によって書かれたインド・中国・日本の三国にわたる仏法伝来記。全三巻からなり、本版本は応永六年(1399)に総深(そうじん)が開版した。巻下には律、天台、真言の各宗に加え禅、浄土の伝来や弘布を記す。


・重要文化財 四分律刪繁補闕行事鈔 巻上之三(東大寺聖教のうち) 1帖  紙本墨摺 建長四年(一二五二)

律宗祖師、唐の道宣(どうせん)の撰述による書。「四分律」を基本に出家者集団における個人規制のあり方と集団的行事での作法を明らかにし、実践時における統一的な規範を示したもの。

PAGE TOP