東大寺総合文化センター

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特集展示 華厳経の世界

特集展示 華厳経の世界

   平成28年3月24日(木)〜5月16 日(月)

 『華厳経』(けごんきょう)は、正式には『大方広仏華厳経』(だいほうこうぶつけごんきょう)といいます。東大寺の大仏はこの経典の教主である毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)を造立したものです。『華厳経』はインド文化圏に生まれていたいくつかの経典をまとめたものといわれています。
 『華厳経』の漢訳には三つあり、六十巻、八十巻、四十巻(入法界品のみ)と巻数が異なっています。また最後の章にあたる入法界品(にゅうほっかいぼん)に記された善財(ぜんざい)童子の求法の旅は、その内容を描いた絵画も作られました。この展示が『華厳経』に関心をもつきっかけとなりましたら幸いです。

          特集展示 華厳経の世界  展示品リスト

・重要文化財 大方広仏華厳経(貞元華厳経)巻第1  1巻  紙本墨書  平安時代(9世紀)
 唐・貞元11年(795)〜同14年にかけて漢訳された『大方広仏華厳経』入法界品の別訳のうち、現存最古の写経。巻末に訳場列位(翻訳に関わった人のリスト)や翻経沙門円照の願文がある。

・重要文化財 華厳祖師伝 上・下          2巻  紙本墨書  鎌倉時代・建治元年(1275)
 『華厳経』の旧訳(東晋)、新訳(唐)、入法界品の別訳(唐)の3つの漢訳本の翻訳年代や翻訳僧の伝記、華厳五祖までの事績が記される。東大寺に伝わる本巻は、鎌倉時代に宗性よって書写されたもの。

・重要文化財 華厳五十五所絵            6面  絹本著色  平安時代(12世紀)

   休捨優婆夷、勝熱婆羅門、観自在菩薩
    展示期間:3月24日(木)〜4月18日(月)
   大願精進力救護一切衆生主夜神、遍友童子師、堅固解脱長者
    展示期間:4月19日(火)〜5月16日(月)

 『華厳経』入法界品に説かれる、善財童子が文殊菩薩の指南に従って善知識を歴訪し、最後に普賢菩薩を訪ねて菩薩道をきわめたという説話を絵画化したもの。名称にある「五十五所」は文殊菩薩との再会を含めて55の善知識を訪ねることによる。

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