東大寺総合文化センター

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特集展示 「二月堂修二会と東大寺領黒田庄」

特集展示 「二月堂修二会と東大寺領黒田庄」

   平成27年12月26日(土)〜平成28年1月31 日(日)

 先ごろ、平成28年で1265回目となる二月堂修二会の練行衆(こもりの僧)が発表され、東大寺では修二会の準備も徐々に本格化していきます。
 修二会には灯明(とうみょう)の油や松明(たいまつ)に使用する竹や藤づるなどが各地から寄進、奉納されます。
 東大寺の最大の庄園であった伊賀国黒田庄(いがのくに・くろだのしょう 現在の三重県名張市)内の一ノ井(いちのい)地区からも修二会後半の三日間におこなわれる達陀(だったん)の行法に使用される松明木(たいまつぎ ヒノキ材)が奉納されています(伊賀一ノ井の松明調進行事(たいまつちょうしんぎょうじ))。
 この行事は鎌倉時代、庄園の預所(あずかりどころ)(現地管理者)である僧の聖玄(しょうげん)が黒田庄内の田地を「続松(たいまつ)千二百把(わ)料田」として二月堂に寄進したことによりはじまったとされています。
 現在に残る行事を通して東大寺と庄園との関わりを紹介します。



           特集展示 「二月堂修二会と東大寺領黒田庄」展示品リスト

・国宝 僧聖玄田地寄進状(国宝 東大寺文書のうち)      1通
 尊勝院(そんしょういん)の僧・聖玄(しょうげん)が伊賀国名張の所領を大仏さまに寄進した書状。この文書と関連して宝治3年(1249)には松明田として二月堂にも所領を寄進している。
 
・国宝 東大寺年預所下知状案(国宝 東大寺文書のうち)    1通
 文中に二月堂領との文言があり、黒田庄内に二月堂運営のための所領が成立していたことがわかる文書。

・重文 二月堂修中過去帳(重文 二月堂修二会記録文書のうち) 1冊
 創建以来、東大寺や二月堂、修二会にゆかりのある人々の名を書き連ねている。二月堂に田地を寄進した聖玄は「田園施入セル当院ノ前(さき)ノ院主聖玄法眼(ほうげん)」と書かれている。

・国宝 黒田・長瀬庄堺相論証文目録(国宝 東大寺文書のうち)  1通
 黒田庄は興福寺の庄園である大和国長瀬庄と接していたためにたびたび争いが起きていた。この目録は所有の証拠となる文書や絵図類を書き上げたもの。

・国宝 某庄絵図(国宝 東大寺文書のうち)           1鋪
     (大和国長瀬庄伊賀国黒田庄境絵図)
 東大寺と興福寺の所領争いに際して作成された庄園絵図。

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