東大寺総合文化センター

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特集展示 「東大寺要録」

特集展示 「東大寺要録」

                                                      平成27年11月25日(水)〜12月25日(金)

「東大寺要録(とうだいじようろく)」は東大寺の歴史が記されている書物です。
序文によると創建から300年ほどたった嘉承(かしょう)元年(1106)、古い記録や史料が散逸し、寺勢が衰えていることを嘆いた一人の僧侶が、古文書・古記録などを自ら調べ、あるいは古老などの話を聞いて全10巻にまとめたものです。
平安時代末期の治承(じしょう)4年(1180)、東大寺は戦火にあい、大仏さまや大仏殿をはじめ奈良時代、平安時代の多くのものを失いました。しかし「東大寺要録」は難を逃れ、現代まで伝えられました。そのため「東大寺要録」の記述から奈良時代の大仏さまの大きさや年中行事、荘園など当時の東大寺の様子を知ることができるのです。
今回の特集展示では東大寺要録をはじめ、関連する絵画や工芸品を展示いたします。

12月19日(土)・20日(日)には「東大寺要録」をテーマにした学術シンポジウム
(グレイトブッダ・シンポジウム GBS)が東大寺金鐘ホールで開催されます。
GBS開催に関することは → こちら http://www.todaiji.or.jp/contents/lecture/


                         
               特集展示「東大寺要録」展示品リスト

・重要文化財 黒漆鼓胴                1口
  ケヤキ材で作られた腰鼓(くれつづみ)と呼ばれる打楽器の胴。内側まで全体に黒漆を塗って仕上げられる。インド起源の楽器と考えられ、伎楽(ぎがく)を演ずる際に用いられたとみられる。表面に「東大寺」の刻銘がある。

・重要文化財 彩絵鼓胴                1口
 細腰鼓(さいようこ)といわれる打楽器。キリ材製で白土地に彩色をほどこしている。その形は奈良時代の古式を伝える一方で、彩色は平安時代のものと見られる。

・四聖御影                      1幅
 東大寺の草創期に重要な役割を果たした四人の人物、聖武((しょうむ)天皇、開眼(かいげん)導師の菩提僊那(ぼだいせんな)、勧進をした行基(ぎょうき)菩薩、東大寺開基の良弁(ろうべん)僧正の肖像画。製作は明治時代とみられる。

・重要文化財 東大寺要録 巻第一(本願章)      1冊
 奈良時代から平安時代にかけての東大寺の歴史書。嘉祥元年(1106)頃の成立。
本願章には東大寺の本願・聖武天皇の伝記などが記されている。

・重要文化財 東大寺要録 巻第六(封戸水田章)    1冊
 東大寺の封禄(ほうろく)に関する勅書(ちょくしょ)やその内訳、荘園の文書などが収録される。創建時、東大寺は五千戸分の封戸(ふこ 租税の収入に関する単位)があった。

・東大寺要録 巻第二 縁起章・供養章(醍醐寺本影写) 1巻
 巻第二には創建時の大仏さまの大きさ、開眼供養会の様子などが書かれている。
 東大寺ではこの巻は失われているが、仁治(にんじ)2年(1241)に寛乗(かんじょう)が書写したものが醍醐寺に残されており、本巻はそれを忠実に写したもの。

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