東大寺総合文化センター

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特集展示「転害会」



特集展示 転害会
平成27年9月16日(水)〜10月18日(日)


 10月5日に東大寺境内・勧進所内の八幡殿において転害会(てがいえ 過去には手掻会もしくは碾磑会の字もあてていました)の法要が営まれます。
 転害会は大仏さま造立の助援のために八幡神が九州・宇佐から影向(ようごう)した際の神迎えの様子を再現した行事といわれ、東大寺(鎮守)八幡宮の祭礼として、転害門を御旅所(おたびしょ)に神輿の渡御(とぎょ)行列や田楽、舞楽の奉納などさまざまな祭式、行事がおこなわれていました。
 明治時代になり東大寺と手向山八幡宮に分離されると、行事は次第に簡素化され、現在は、東大寺では八幡宮のご神体であった僧形八幡神像が安置される八幡殿で法要をおこない、手向山八幡宮では本殿と転害門において祭式がおこなわれています。
 今回の特集展示では東大寺にのこる八幡宮、転害会関係の資料を展示いたします。


  転害会についてはこちら→東大寺



               特集展示 転害会  展示品リスト



1.大般若経(東大寺八幡経)           2巻  紙本墨書  鎌倉時代(13世紀)
  東大寺鎌倉復興の際、伽藍の安穏のために尼・成阿(じょうあ)が発願した「大般若経」。
  東大寺鎮守八幡宮に奉納されたため「東大寺八幡経」と呼ばれる。



2.国宝 千松せウ等連署起請文         1通  紙本墨書  南北朝時代・建武4年(1337)
  手掻会の頭役はすでに決まった者がおり、千松せウ(しょう)らが知っていることを証言したもの。
  神仏に誓約をする起請文(きしょうもん)のかたちで、熊野の牛玉宝印(ごおうほういん)を使用して書かれ
  ている。



3.国宝 手掻会田楽南中門菓子并酒肴等支配状  1通   紙本墨書   室町時代・寛正5年(1464)
  手掻会での田楽の楽人(がくじん)への菓子、酒肴など饗料(きょうりょう)の負担を東大寺領の
  各地荘園に割り当てた文書。



4.国宝 手掻会神馬料糠藁支配状        1通  紙本墨書  室町時代・長享元年(1487)
  手掻会で登場する神馬の飼料として各荘園に糠、藁を割り当てて、取り立てた文書。
  勅使(ちょくし)が装飾豊かな鞍をつけた馬に乗って行列に加わるなど、馬も重要な役割
  を手掻会で果たしていた。



5.八幡宮転害会神輿渡御之記          1冊   紙本墨書  江戸時代(18世紀)
  行列が八幡宮を出発、転害門までのルートを書き上げた記録。
  かつての祭礼は神輿渡御(とぎょ)が中心的要素であったことがわかる記録。



6.高杯(供物付)                1基  木製 黒漆塗 彩色  平安時代(12世紀)
  供物を載せる盤(ばん)を欠いた六葉付きの高杯。底裏に墨書銘があり、永万元年(1165)8月に上座威儀師で
  あった覚仁(かくにん)によって、八幡宮に施入された高杯であることがわかる。上に載る雲珠(うず)形
  あるいは宝珠形をした供物も古いと見られるが、台脚とは別のもので用途は明らかでない。



7.柄香炉                  1柄  木製 黒漆塗  鎌倉時代(13世紀)
  瓶鎮(びょうちん)柄香炉のかたちをした木製の法具。香を焚く火炉の部分も木製で、実用の機能はない。
  柄の裏側に「東大寺八幡宮談義坊之」の朱漆銘があり、八幡宮で用いられたことが知られる。



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