東大寺総合文化センター

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特集展示「鎌倉復興と戒壇院」



特集展示「鎌倉復興と戒壇院」
平成27年5月12日(火)〜6月28日(日)


 治承4年(1180)12月28日、平重衡(たいらのしげひら)らの兵火によって焼失した東大寺の伽藍は、重源上人を中心として約20年で往古の姿を取り戻しました。
 伽藍の復興が一段落する頃には、学問の寺・東大寺として、仏教教学の復興も活発におこなわれました。鎌倉時代中期に起こった仏教本来のすがたに立ち返ろうとする戒律復興(かいりつふっこう)の気運の高まりと相まって、戒壇院を中心に八宗兼学(はしゅうけんがく)の名に恥じない活動が積極的におこなわれ、宗性(そうしょう)上人や凝然大徳(ぎょうねんだいとこ)をはじめとする時代を代表する多くの学僧を輩出しました。
 今回の特集展示では復興活動や教学活動の一端を示す経巻やその解釈書である聖教などを展示いたします。



                  特集展示関連品展示リスト
                (◎は重要文化財を示しています)



◎紺紙金字華厳経(こんしきんじけごんきょう)                   1巻
   建久6年(1195)3月の大仏殿供養会に際して書写された八十巻本の華厳経。
   各巻に金銀泥で見返し絵が描かれる。


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      紺紙金字華厳経 巻第一(巻首)




 紫紙金字華厳経(ししきんじけごんきょう)                    1巻
   紫紙で銀の界線、本文は金字の装飾経であるが、第1紙目前半に経文9〜10行のみ書写の
   見せかけの供養経。



◎玳瑁如意(たいまいのにょい)                          1柄
   如意は僧侶が用いる持物のひとつ。平安時代に作られたもので、タイマイ(ウミガメの一種)
   の甲羅を材料として用いている。かつて戒壇院に伝えられた。



◎円照上人行状(えんしょうしょうにんぎょうじょう)                1巻
   戒壇院再興開山実相(じつそう)上人・円照(えんしょう)とその門葉の僧伝。
   東大寺戒壇院長老凝然(ぎょうねん)の手によるもの。



◎三国仏法伝通縁起(さんごくぶっぽうでんつうえんぎ)               1冊
   凝然筆によるインド、中国、日本の三国にわたる仏法伝来記。本書は応永6年(1399)に戒壇院の
   総深(そうじん)によって開版された。



◎梵網戒本疏日珠抄(ぼんもうかいほんしょにちじゅしょう)             1巻
   法蔵(ほうぞう)の「梵網経菩薩戒本疏(ぼんもうきょうぼさつかいほんしょ)」の注釈書。
   著者は凝然(ぎょうねん)。菩薩戒について中国、新羅(しらぎ)、日本の諸説を参照、解説したもの。
   


◎四分律刪繁補闕行事鈔(しぶんりつさっぱんほけつぎょうじしょう)         1帖
   四分律を基本に出家者集団における個人規制の在り方と集団的行事での作法を明らかにし、
   実践での統一的規範を示したもの。“刪繁補闕”は繁きを削り欠けたるを補うの意。



 八幡大菩薩并心経感応抄(はちまんだいぼさつならびにしんきょうかんのうしょう)  1巻
   新造がなった宝殿(ほうでん)の前でおこなわれた法要のために作成されたもの。
   「般若心経」の講釈と八幡神を讃えた文言が記されている。重源上人と共に復興を進めた
   尊勝院弁曉(べんぎょう)の自筆。



 鑑真和上像(がんじんわじょうぞう)                       1幅
   中国・唐から奈良時代に来日した高僧・鑑真和上の肖像。鑑真の肖像画は、唐招提寺に伝わる
   肖像彫刻(国宝)をもとに描かれたものが多い。本品は江戸時代の作。



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