東大寺総合文化センター

文字サイズ

お知らせ

特集展示「聖武天皇と菩提僊那」



特集展示 「聖武天皇と菩提僊那(ぼだいせんな)」
平成27年3月31日(火)〜5月11日(月)


天平勝宝4年(752)4月9日、鋳造に3年をかけた大仏さまの開眼供養会が行われました。
開眼の筆を執ったのはインドから大安寺に来ていた渡来僧・菩提僊那(婆羅門)僧正です。
 大仏造顕を発願し、開眼を見届けた聖武天皇は開眼から4年後の天平勝宝八歳(756)5月2日に崩御されました。
そのため5月2日には聖武天皇の忌日(きじつ)法要が毎年行われています。
 東大寺ミュージアムでは、これを機会に聖武天皇、菩提僊那をはじめ東大寺創建に関わった人々を描いた「四聖御影(ししょうのみえい)」、聖武天皇の事績が書かれている「東大寺要録」本願章、「日本高僧伝要文抄(にほんこうそでんようもんしょう)」、今回が初公開となる菩提僊那の事績が書かれている「南天竺婆羅門僧正碑註(みなみてんじくばらもんそうじょうひちゅう)」など東大寺が所蔵する聖武天皇、菩提僊那ゆかりの品々を展示いたします。




                  特集展示関連展示品一覧


 1 重文 伎楽面(迦楼羅、太狐父、酔胡従)   奈良時代 8世紀        3面
       東大寺に伝来する伎楽面の多くは大仏開眼供養会で用いられたと思われる。
       特に酔胡従の面裏に「天平勝宝四年四月九日」の墨書があり、使用日が判明する。

 2    金光明最勝王経(眉間寺旧蔵) 第一  平安時代 9世紀        1巻
       四天王など諸天、善神による国家鎮護教説を含んだ経典。聖武天皇陵の前方に明治
       まで存在した眉間(みけん)寺に伝来した。

 3 重文 金光明最勝王経註釈          平安時代 9世紀        1巻
       金光明最勝王経の注釈書で明一(みょういつ)(728〜798)の撰。明一の自説
       を展開したもので、当時の仏教思想を知る上で貴重である。

 4 重文 四聖御影(永和本)          南北朝時代 永和3年(1377)    1幅
       東大寺の創建にかかわりの深い、聖武天皇、菩提僊那、行基菩薩、良弁僧正を描い
       たもの。眉間寺に伝来した。

 5 重文 東大寺要録 本願章          室町時代 15世紀        1冊
       奈良時代から平安時代にかけての東大寺の寺誌。本願章には編纂に至った経緯に続
       いて聖武天皇の伝記などが記されている。



sisyou (296x400).jpg   youroku (400x313).jpg
四聖御影(永和本)                東大寺要録 本願章             





 6 重文 日本高僧伝要文抄 第三        鎌倉時代 建長元年(1249)     1冊
       諸書より日本にゆかりのある僧侶や人物の伝記を抄出したもの。第3冊目は現在で
       は失われてしまった日本最初の僧伝「延暦僧録(えんりゃくそうろく)」から抽出している。

 7 重文 大方等大集菩薩念仏三昧経(伝聖武天皇筆)経帙 経籖共           1巻
                         奈良時代 8世紀
       初期浄土教の仏典。平安時代末頃と思われる経帙(きょうちつ)と経籖(きょうせん)
       が付属し、経籖に「丙 聖武天王十巻」との墨書がある。聖武天皇の宸筆として伝え
       られてきたことが知られる。


 8    南天竺婆羅門僧正碑註         江戸時代 元禄11年(1698)     1冊
       婆羅門僧正の法弟・修栄(しゅうえい)が著した僧正の事績、『南天竺婆羅門僧正碑文』
       の註釈書を元禄9年(1696)に性空(しょうくう)が編纂、元禄11年に出版された。
       冒頭に公慶上人の序文がある。




nihonkousou (360x229).jpg  tenjiku (340x238).jpg
日本高僧伝要文抄 第三                 南天竺婆羅門僧正碑註

PAGE TOP