東大寺総合文化センター

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特集展示「正倉院」


特集展示「正倉院」
平成26年10月21日(火)〜11月25日(火)


東大寺ミュージアムでは奈良国立博物館で開催される「第66回正倉院展」に合わせて「特集展示 正倉院」と題して、東大寺が所蔵する正倉院関係の絵図をはじめとする資史料を展示いたします。
 主な展示品は天保四年(1833)の正倉院開封の儀式の様子を描いた「正倉院開封図」、同じく天保四年の正倉院開封を記録した「正倉院御開封記」、正倉院を管理してきた薬師院に伝来し、今回が初公開となる「正倉院宝物図」(「正倉院展」に出陳される「鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)」、「衲御礼履(のうのごらいり)」、「手鉾(てぼこ)」が描かれています)です。
 今回の展示を通じて、奈良時代から明治時代に至るまでの千年以上もの間、宝物を守り、伝えてきた東大寺の僧侶をはじめとする先人たちの思いを感じていただければ幸いです。



特集展示「正倉院」関連展示品リスト



・重要文化財 伎楽面(崑崙・力士・酔胡従) 3面

   飛鳥時代から平安時代にかけて寺院の大きな法会で盛んに行われた仮面舞踏劇を伎楽(ぎがく)
   と呼びます。東大寺には奈良時代に使われた伎楽の仮面が数多く伝わっています。今回展示し
   ている酔胡従(すいこじゅう)の仮面は、大仏開眼供養会で使われたこと、そして「延均師(え
   んきんし)」という人が作ったことが銘文によってわかっています。



・重要文化財 瑜伽師地論   巻十二 (光明皇后御願経(五月一日経)) 1巻
・重要文化財 大威徳陀羅尼経 巻一  (光明皇后御願経(五月一日経)) 1巻

   二つのお経は奈良時代に写された経典です。末尾に光明皇后が両親の冥福などを祈った文がつ
   けられています。この文が五月一日付の文章なので五月一日経と呼ばれています。
   正倉院に同じようなお経が多く伝わっています。



・天平裂(赤地唐花文錦天蓋花形裁文残欠)  2片
・天平裂(青緑地六弁花鳥文錦)       1片

   奈良時代に使われた織物の一部が伝わっています。赤地のものは唐花(からはな)が織り出さ
   れていて、天蓋(てんがい)の飾りに使われていました。青緑地のものは正倉院展に出陳され
   ている緑地錦碁局覆(みどりじ にしきの ききょくの おおい)とよく似た六弁の花の文様が
   織り出されています。幡(ばん)と呼ばれる法会で使われた旗の一部と思われます。



・天保四年正倉院開封図  1鋪

   天保四年(1833)におこなわれた正倉院開封の様子を描いた図です。正倉院開封の儀式の場面
   だけでなく宝物点検の様子も描かれています。



・正倉院御開封記  1冊
   
   天保四年(一八三三)におこなわれた正倉院の開封の時に記録された日誌です。天保七年にお
   こなわれた閉封時の記録もあります。
   正倉院からの宝物の運び出しや宝物の点検場所である四聖坊(ししょうぼう)での点検の様子が
   記録されています。



・正倉院開封図・同行列図  1巻

   開封の儀式に向かう天皇の勅使や今の奈良県知事にあたる奈良奉行や東大寺の僧侶などの行
   列を描いています。冒頭には正倉院周辺の式場の図があります。5mを超える絵巻物です。



・正倉院宝物図  1巻

   正倉院を管理してきた薬師院に伝来した宝物の模写図です。今年の正倉院展に出陳されている
   「鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)」、「衲御礼履(のうのごらいり)」、「手鉾(てぼこ)」
   が描かれています。



・重要文化財 東大寺続要録 宝蔵篇  1冊

   鎌倉時代初期の東大寺復興や仏事、法会、仏教の教えに関する主要な記事を収録している東大
   寺の歴史書です。
   宝蔵(ほうぞう)篇には開封や落雷の記事など正倉院についてさまざまな記録が載っています。




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                               天保四年正倉院開封図



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                         正倉院宝物図 部分(衲御礼履)

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